プロの音楽療法士とボランティアの違い
老人施設などではボランティアで活動されている方も多くみえます。
私たちのようなビジネスとして音楽療法をしている団体とボランティア団体には一見なにも違わないように感じます。
プログラムだってコピーして(真似して)やることも可能なので施設としてはボランティア団体を受け入れることのほうが多いのかもしれません。
しかし、本質的には多くの違いがあるのです。
音楽療法とボランティは、目的や方法などの点で異なります。
音楽療法は、音楽を用いて、身体的、精神的、社会的な問題を解決することを目的とした専門的な治療です。音楽療法士は、個人またはグループのセッションを通じて、患者が自己表現やリラックスを促し、身体的、感情的、認知的、社会的な機能の改善を支援します。音楽療法は、医療現場やリハビリテーション施設、精神保健施設などで使用されています。
一方、ボランティは、自発的な活動によって、社会的な課題に取り組むことを目的とした活動です。ボランティアは、個人またはグループで行われることが多く、慈善活動、社会奉仕、地域開発、災害救助などの分野で活躍します。音楽を用いたボランティも存在し、例えば高齢者施設で音楽を演奏するなど、音楽を通じてコミュニティに貢献することができます。
簡単に言えば、音楽療法は専門的な治療であり、ボランティは自発的な社会貢献活動です。どちらも音楽を通じて人々の生活を改善することができますが、目的や方法が異なるため、それぞれ独自の役割を持っています。
全ては結果で、判断は施設の管理者に託されているわけですから、出来ればお金をかけずに同じような内容を施してもらいたいのが本音です。
例えていえば、火事は素人でも消そうと思えば消せます。消えるならば誰が消してくれてもいいわけです。
しかし、火が大きい場合は水量も水圧も必要ですし専門的な知識も必要なので消防士は存在しています。
音楽療法も実は同じなのです。
介護予防という名目で施設にボランティアに参加して予防出来ていれば誰でもいいんです。
しかし、特養では介護レベルが高い人が入っています。そのような場所では消防士のような音楽療法が必要なのです。
介護施設の従業員の皆様の給与も少ないと言われますが、今後間違いなくビジネスとして増えなければならないカテゴリーなのにボランティアが中心になれば後々困ることになります。
日本人のホスピタリティーにはもちろん尊敬の念を抱かければありませんが、そろそろ新たなビジネスとして音楽療法が活躍で来てもいいのかなと思います。
プロの音楽療法士とボランティアの違いは明確にあれど、施設の方針によってゴールを置くのか置かないのかがポイントなのかもしれませんね。
介護予防という観点からすればゴールはあった方が良いと思いますが・・
みなさんの施設の方針はどちらですか??
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