音楽療法の課題
「とよたMケアの会」でも音楽療法を実施していますが、まだまだ音楽療法には課題は多くあります。
もちろん世の中に”音楽療法”という言葉すら認識されていませんが、それ以外にもいくつかあります。
音楽療法の有効性
音楽療法の効果は薬と違い明確なエビデンスがとりにくいと言われています。
事例研究などは多く取り扱われていますが、その客観性については疑問が多いことがあります。
例えば認知症の問題行動が軽減された・・とう報告でも、それが音楽療法の効果だど断言するのは非常に困難なのです。あくまでも主観を感じるような効果では納得させられないのが現状です。
音楽療法士の資質
全ての音楽療法士が同じスキルを持っていても、効果が違う場合があります。それは音楽療法士の資質にあるのではないか?という疑問です。
同じ音楽を提供しても、対象者様がその音楽療法士を嫌いだとしたら効果はあがりません。逆に好きな音楽療法なら音楽のスキルが足りなくとも大きな効果が上がることがあります。
それは人間そのものの”好き嫌い”や音楽療法士の話し方、持っていきかたなどのその人にしかないものが影響するのだと言われています。
難しい問題ですが、人間である以上”好き嫌い”は少なからず存在します。
対象者の主体性
音楽療法の研究を進めようとしても対象者が嫌がっていたらそもそも研究の効果は出せません。仮に無理に進めたとしても効果はまちがないなく小さなものになることでしょう。もし・・効果が出たと報告すればそれこそ主観に基づく研究報告になってしまうでしょう。
音楽療法の質
音楽療法といっても実施するセラピストにより大きく変わってしまいます。現場も違えば対象様も違うし、症状も違えば性格もちがう。全てを標準化としてまとめることはできません。
経験、知識もちろん大事ですが、もっと違うものなのだとも考えます。
まとめ
音楽は誰もが聴き、それにより心が癒されることは実証済みです。それは生活の中で感じているはずです。
しかし、それが医療現場や介護現場にいくと音楽療法への拒否反応は大きくなっています。
理由は様々・・・その中で気になった回答は、好きな音楽で仕事している人への嫉妬いう回答がありました。
確かに医療現場や介護現場では劣悪な環境で毎日大変な思いをしながら働いている職員の皆様がいます。だから拒否につながるのかはわかりかねますが、見た目の印象としては音楽療法は楽しく仕事しているように見えるのかもしれません。
まだまだ音楽療法への理解は難しいのでしょうか・・
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