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音楽療法の役割とはなんだろう?

音楽療法は最近になって言葉も知られるようになってきました。とはいうもののほんの一部にすぎません。

音楽は私たちの生活の一部ではありますが、病気の人や認知症の人には不思議と使っていなかったのです。テレビから流れる懐メロ・演歌を聴く程度・・

しかし、音楽には不思議な力があり、それを目的をもって活用することによりケアできるのです。

音楽は記憶の鍵

音楽には不思議とその時の記憶や景色、匂いまでも記憶として残すことができるものです。よく「記憶の鍵」とも呼ばれますが、青春時代の曲を聴けばその時の状況、子供のころの曲ならその時のことを鮮明に思い出すことが出来ますよね?

そんな手法を「回想法」と言いますが、認知症の対象者様や高齢者の脳を刺激し昔の記憶を取り戻すことにより、認知症予防効果や延長効果があると言われいます。

緩和ケア

また音楽療法は緩和ケアの世界でも使われるようになってきました。末期がんで過ごすホスピスなどでは、患者様だけでなく家族も含めた音楽療法が開始されています。

切れかかった気持ちをつないだり、自分の生きてきた価値を思い出したり、そして痛みを軽減させたり・・色々な効果があります。

第二次世界大戦でアメリカは兵士に音楽療法を施すことにより癒しの効果と、痛み緩和が実証され、音楽療法が盛んになりました。

まとめ

音楽療法の役割は、音楽の力を目的をもって使うことにより治療効果をもたらすことです。しかし、治療ばかりに執念を燃やしても目に見えるほどの効果はありません。じっくり、ゆっくり対象者様の心のケアを中心に考え自分の人生の物語を回想していただくことが本当の役割なのかもしれません。

対象様が自分の人生に誇りをもっていただければ、大きな効果ではないでしょうか?

投稿者

fumio_takaseki@j3d.jp

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糖尿病と認知症

2019年9月2日